万引き|万引き窃盗犯の顔認証防止監視システム開始
現在、首都圏のスーパーやコンビニの一部では、防犯カメラで全ての客の顔を撮影し、万引きしたことがある顧客などをデータベース化しているようです。
撮影しただけでそんなことが分かるのかと不思議に思うのですが、正面から撮影した場合の本人識別率は99.9%以上とのこと。
ただ、逆に言うと1000人に1人くらいは認識できないこともあるようなので、駅前のデパートなどでは1日でかなりの数の間違いが生じることになります。
それに、「正面から撮影した場合の」という条件までついているので、実際はもっと多くの間違いが生じるのでしょう。
誤ったデータがひとり歩きしていたらと思うと怖い話です。
とはいえ、万引きで倒産する店舗もあるわけですから、店舗の側からすると色々な万引き対策を講じるのも仕方ない話なのでしょう。
そういえば、あるデパートでは万引きがあった場合や要注意人物が来店した場合などに「ピンクパンサーのテーマ」を流して店員の注意を喚起するという対策をとっているようです。
もしかしたら現在では、万引き犯のデータベースとリンクさせ、特定の人物が来店した際に自動で音楽を切り替えるといったシステムが稼働しているのかもしれません。
ということで、工夫して運用すれば万引き犯対策として強力な効果を発揮しそうなビデオとデータベースですが、実際の裁判となると防犯カメラの映像が問題となることはあまりありません。
店舗を出た段階で未会計の商品を持っていたことが一番の証拠となるからです。
もちろん、これまで裁判の証拠で万引き犯のデータベースなるものが出てきたこともありません。
景気が悪いせいか、最近では万引きの処分も重くなる傾向にあるように感じます。
繰り返すと刑務所に入らなければなりません。
どの犯罪もそうですが、万引きというのは特に「割に合わない」犯罪なのです。