ASKA飛鳥涼被告人700万円で保釈!それで保釈って何?

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CHAGE and ASKAのASKA被告人が700万円で保釈されました。
映像で見る限り昔とそんなに変わっていない様子少し安心しました。
ASKA被告人700万円で保釈

保釈って?

 

大まかに説明すると、お金を詰むことなどを交換条件として、裁判が終わる前に外に出れることをいいます。

 

一度逮捕されると、普通は裁判が終わるまでは外にでることができません。

 

ただ、保釈が通れば警察署や拘置所から家に返ってきて普通に社会生活を送ることができるようになるのです。

 

 

殺人で捕まっていても保釈ってあるの?

 

ありません。
保釈はそこそこ軽い犯罪の時しか認められません。

 

そのほか、前に懲役や禁錮10年以上の有罪判決を受けたり、何度も同じような犯罪をした人にも認められません。

 

もちろん、逃げたり証拠隠滅をしそうな人もダメです。

 

というわけで、依頼者から「保釈を通してください」と言われたら、弁護士は上に挙げたような点を1つずつ潰していくことになります。

 

といっても重い罪を犯したとか前に一定の有罪判決を受けたという時は条文的に無理なので、そうじゃない方について、ちゃんとした人に身元引受人をお願いしたり、真面目に会社に勤務しているから絶対に逃げないなどと説明したりします。

 

なお、やってないと主張している場合(否認している場合)にはまず保釈が通りません。
本当にやってない場合だってあるだろうと思うのですが、「やってません」と言うと、裁判所は「外に出たら証拠隠滅をするのではないか」と考えて保釈を出してくれないのです。

 

 

あれ?PC遠隔操作ウイルス事件の片山祐輔さんは否認していたのに保釈が認められた気が・・・

 

そういうこともあります。

 

正確に説明すると、@逮捕・勾留→A起訴(この段階から保釈ができるようになる)→B実際に裁判が始まる→C検察が裁判所に証拠を出す→D証人尋問→E判決、と裁判には色々な段階があるのですが、「E判決」に近づくにしたがって保釈が通りやすくなります。

 

上で述べたように、保釈が認められるかどうかの一つのポイントに「証拠隠滅をしないか」という点があります。
「D証人尋問」まで進んでしまえば、必要な証拠は全て裁判所に提出されています。証拠隠滅は無理です。

 

ということで、裁判が進み、証拠隠滅がどんどん難しくなってくると保釈も通りやすくなっていきます。
この場合、否認していても保釈がとおることがあるのです。

 

 

保釈金(保釈保証金)はいくら収めたらいいの?

 

東京地裁の場合、金額は大体200万円から300万円。
ただし特殊な事案などは500万円くらいになります。

 

保釈が認められてもお金を納付するまでは外に出れません。
そして、この保釈保証金がいくらになるのかは保釈請求をした際に裁判官と協議して決めることになります。

 

というとかっこいい感じがするのですが、こちらの希望はあまり通らず裁判官が一方的に決めるのが実情です。

 

保釈金は逃げたり証拠隠滅をしなければ裁判が終わった後で返ってきます。
しかし、いくら返ってくるといっても、「保釈金1億円」とか言われたら誰も払えません。
かといって保釈金が1万円くらいでは証拠隠滅や逃亡のおそれを防止できるかというとちょっと不安です。

 

という辺りから考えて、大体上記の金額で落ち着くことが多いです。

 

 

そんなお金ないんだけど

 

ご安心ください。
最近は便利なもので保釈保証金を借りることができる制度があります(借りる人がちゃんとした仕事に就いていることなどが条件)。

 

担当の弁護士に相談してみてください。

 

借りるときの利息(手数料)は大体年15%。
上で書いたように保釈保証金は逃げたり片山祐輔さんのような小細工をしなければあとで返ってきますので、例えば200万円を裁判が終わるまでの半年間借りた場合には、利息として15万円を支払えばOKということになります。

 

なお、私は結構保釈が得意なのですが、それでも覚せい剤事件については中々保釈が通らない印象があります。
どんなに証拠隠滅や逃亡のおそれがないことを伝えてもダメな時はダメです。

 

おそらく裁判官は覚せい剤を再度使うことを心配しているのではないかと思うのですが、実際の所はわかりません。

 

今回ASKA被告人は700万円で保釈が認められたので、金額としてはちょっと高めですが、多分一般人よりお金を持っていることからすると、逃亡や罪証隠滅を防止するにはこのくらいでも仕方ないかなあというところなわけです。

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