犯人逮捕!倉敷女児行方不明事件は「監禁」なのか!?
岡山県、倉敷小学校の小学5年生の児童が行方不明になっていた問題で、男が逮捕されました。
児童も無事だったようでほっとしています。
現場に警察が到着した時、児童はパジャマ姿で寝転んでテレビを見ていたようだけど。
あなたもニュースを見て不自然に感じたのではないでしょうか。
パジャマで寝転んでテレビ、思いっきりくつろいでいます。これで監禁といえるのか、と。
さて、監禁(刑法220条)というのは、「人が一定の区域から出ることを不可能又は著しく困難にしてその行動の自由を奪うこと」を言います。
そして、監禁される場所は、区画されていなくても構いません。
たとえば、被害者を原付きの荷台に乗せて運転したことが「脱出を不能又は著しく困難にした」として監禁となった例があるようです。
また、物理的には脱出が可能でも、暴行や脅迫によってその場所を立ち去ることができないようにした場合には監禁となります。
というあたりからすると、監禁の成否というのは被害者がくつろいでいるかどうかには関り合いがありません。
食事を与えて、ゲームをさせて、好きなようにさせていても外に出れないようにしたら監禁なのです。
ニュースで監禁先の家を見たけど普通に逃げれそうじゃなかった?
そうなんですよね…結局、監禁の成否は逮捕された男性が児童をどうやって扱っていたかによります。
家に帰ったら殺すとかいって意思の自由を奪っていたりとか、外に出るとやばいとかいって児童を騙していたような場合には監禁となるでしょう。
もし児童が自分から望んで家に来ていたり、単なる家出だったような場合は監禁にあたらないかもしれません。
ただ、子どもって結構親の言うことをそのまま言ってしまったりするので、親が「監禁されたんでしょ」とか強く言ったら「はい」となってしまいそうです。
そうしたら男性はアウト。
まあでも、普通にテレビを見せてたということは、自分が行方不明になったというニュースも見ていたはずなんですよね。
それでも何もアクションを起こしていないところからすると、監禁というのはしっくりこないのです。
(追記)
取り調べが進んで報道される情報も増えてきました。
窓のない部屋にリフォームしたとか、結婚するつもりだったと話したとか。
部屋に外から鍵をかけることができるようになっていたという話もあります。
この辺りが真実なら監禁ということになりそうです。